【ATGATTって?】「いつでもフル装備!」”All The Gear, All The Time”はライダーのマナー!!
最近、海外のライダー系Youtuber等が使っている「ATGATT」を御存知でしょうか。
「ATGATT vs Squid」や「#ATGATT」といった内容で動画がアップされています。
この記事では「ATGATT」の解説を行っていきます!
1:ATGATTってどいう意味?
∟”All The Gear, All The Time”、意味は「いつでもどこでもフル装備!」
∟ATGATT vs Squid.「イカになるな!」ライディングギアで身を守ろう
2:ATGATTのために、ライダーの正装を知ろう!
∟「サイズは重要!」安全なライディングギアを選ぶために。
∟【ヘルメット】ライダーの常識アイテム
∟【ジャケット】プロテクター付きで安全性アップ
∟【グローブ】ちょっとそこまででも絶対「グローブ」のメリット
∟【パンツ】ライディングパンツで快適に
∟【ブーツ】足首まで守るのが理想
∟【胸部プロテクター】大切な命のために、ライダーができること。
1.ATGATTってどいう意味?
”All The Gear, All The Time”、意味は「いつでもどこでもフル装備!」
「ATGATT」とは、 ”All The Gear, All The Time” の頭文字をとった略語です。
「いつでもどこでもフル装備」という意味 で、バイクに乗るときの服装等といったスタイルのことを表しています。
もともと、欧米のライダーたちの中で定着しつつあるキーワードで「ATGATT」をテーマにした動画やジャケットの背中、バイクにステッカーを貼っている人が多いそうです。
「ATGATT」は、ヘルメット、ジャケット、グローブ、パンツ、ブーツ、プロテクターといったライティングギアを、 いつどんなときでも身にまとい、安心安全にバイクに乗ろうという、ライダーがマナーを守るための合言葉 なのです!
ATGATT vs Squid.「イカになるな!」ライディングギアで身を守ろう
私たちバイク乗りは、その危険性を十分に理解した上で、ライディングを楽しんでいます。
ところが、安全性よりも、楽さや自分なりのカッコよさを求め、ギアをまとわずにライディングしたり、危険な運転を繰り返すような人たちがいるかもしれません。
「ATGATT」を提唱する欧米では、そのような危険なライティングを「Squid(イカ)」と呼んでいます。
これは英語のスラングである「Don’t be a squid.」からきています。
欧米では「squid(イカ)」は、あまり良い意味では使われておらず、マイナスな意味合いが大きい隠喩表現です。
「無知」だったり「いきっている」というような意味で使われています。
そのため「ATGATT vs Squid」といった内容で、
・きちんとライディングギアをフル装備でまとっている人
・ライディングギアをまとわず、いい加減な服で乗っている人
で安全性を比較するような動画がアップされています。
2.ATGATTのために、ライダーの正装を知ろう!
「サイズは重要!」安全なライディングギアを選ぶために。
いつ何が起きるかわからない、バイクでの走行。
ライディングギアは、ピッタリのサイズでないと意味がありません。
事故や転倒は、その一瞬で、想像のつかないような衝撃を受けることになります。
その衝撃を和らげるには、各プロテクターが正しい位置である必要があります。
サイズが合っていないことで、このプロテクターが本来守りたい位置におらず大きな障害につながるリスクがあります。
このリスクは、正しいサイズであれば減らすことができるものです。
購入前に試着を行い、 ダボダボではないか、窮屈すぎてライディングに支障はないか、すぐ脱げてしまうような状況ではないか を確認して購入しましょう。
【ヘルメット】ライダーの常識アイテム
バイクで走行する為に必要なヘルメット。
義務だし、被っていればいいでしょ。と侮るなかれ。
生命を司る脳。大きな衝撃から守らなければいけません。
様々な形状のものが売られていますが、安全面で一番なのは「フルフェイス」。
フルフェイスをかぶっていても、サイズが合っていなかったり、あご紐を正しく締めていないと、事故や転倒の際に脱げてしまい、大事な頭を守ることができません。
綺麗な状態だからと、長年使っている人もいるのではないでしょうか。
ヘルメットは、使用開始から3年を目安に買い替えが推奨されています。
衝撃を受けていなくても、衝撃吸収材は劣化していきます。
また一度大きな衝撃を受けたものは、衝撃吸収性が損なわれてしまいます。
事故や転倒で衝撃を受けたヘルメットや、使用開始から3年以上たったものは、安全の為に買い替えましょう。
そして、正しいサイズとは?という方も多いのではないでしょうか。
頭のサイズは人それぞれ微妙に違います。
大型二輪量販店でのフィッティングサービスを利用して、ピッタリのサイズに合わせるのがオススメ。
正しいサイズを使用し、あご紐もしっかり締めるのが「ATGATT」ライダーの第一歩!
ヘルメットは利便性よりも、特に安全性を重視して選びましょう。
【ジャケット】本革&プロテクター付きで安全性アップ
バイクに乗るならライダースジャケットを着ている人は多いですよね。
ライダースジャケットは通常のアパレルウェアとは違い、耐摩耗性のある生地を使用したり、プロテクターが装着されています。
このいかにもライダーっぽいスタイルこそが「ATGATT」の本来あるべき姿ではありますが、少しハードルが高く感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
私たちデグナーは、そんなスタイルを少しでもカジュアルに感じられるウェアづくりを行っています!
転倒等で衝撃を受けやすい、肩や肘といった関節部分はもちろん、背中や、胸にもプロテクターを装備し、安全性アップしています。
またゴツゴツして見えないよう、プロテクターはポケットに入れる仕様で、脱着可能でお好みのプロテクターに交換することもできます。
「ATGATT」の中で特に推奨されているのは、やはり”本革”。
転倒等による地面との摩擦にも備えることができるだけでなく、走行時のバタつきも比較的抑えることができます。
もちろんジャケットもヘルメット等と同様、自分に合うサイズを着用しましょう。
【グローブ】ちょっとそこまででも絶対「グローブ」のメリット
意外と装着しない人が多いグローブ。実は、重要なアイテムなんです。
想像してみてください。
普段から歩いているときや走っているときにつまづいてコケちゃった場合、真っ先に、地面に手をついていませんか?
バイクでの転倒でも、きっと真っ先に手をつこうとするはずです。
――― 転倒で手がハンドルの下敷きになってしまったら?
――― 滑りながら手をついてバランス取ろうとしませんか?
摩擦や衝撃を和らげ、何をするにも大事な手指を守るため、グローブの装着は大切です。
また意外と汗ばむ手のひら、グリップが汗で滑ってしまうことも。
グローブは手を守るだけでなく、安全な操作にもつながるのです。
ちょっとそこまで、そんな時でもグローブは必ず装着しましょう。
【パンツ】ライディングパンツで快適に!
ついついバイク用でないパンツで乗ってしまうように、あまりバイク用でなきゃ!となる人は少ないかもしれません。
バイク用のパンツは、衝撃に備えてプロテクターを装備していたり、摩擦に強い革や、アラミド繊維を挟み込むなど、色々な工夫がされています。
革パンツが中心だったデグナーでも、カジュアルに履けて、なおかつ、夏の暑さによる火傷を防げるよう、足の内側に本革ヒートガードを設けたデニムパンツを開発。
バイクから発せられる熱で、ニーグリップがしづらい夏でも、足の内側の本革ヒートガードで、熱伝導を低減することで安心してライディングができるように。
それだけでなく、膝プロテクターを標準で装備するだけでなく、転倒時の摩擦に備え、腰まわりにはアラミド繊維を内蔵し、安全性を向上。
パンツもピッタリのサイズを選び、プロテクターが正しい位置に装備できるようにしましょう。
【ブーツ】足首まで守るのが理想
普段のライディング時、どんな靴を履いていますか?
教習所では足首が隠れるものを、と教えられていたのではないでしょうか。
ライディング時にバイクに触れることも多い足首、火傷等から脚を守るだけでなく、転倒時に足がバイクの下敷きになることも。
バイク用として発売されている、ライディングブーツには足首を保護するプロテクターが装備されているものや脱ぎ履きがしやすいような工夫もされています。
ブーツも他の装備と同様、サイズが合っていなかったり、脱げやすくなっている状態で履いていると、転倒時に脱げてしまったり、足首のプロテクターが本来の保護性能が発揮できないこととなり履いていたのに怪我をしてしまった、というようなことに繋がってしまいます。
ちょっとそこまで、とサンダルやスニーカーで乗るのではなく、どんな場所へ行くときでも、足首まで守れるブーツを履くようにするのが「ATGATT」のあり方です。
【胸部プロテクター】大切な命のために、ライダーができること。
昨今のバイク事故での死亡原因となる部位が、頭部に次いで胸部とされています。
心臓、肺のように、生命維持に欠かせないものを守る為には、胸部プロテクターの必要性も、感じていただけるかと思います。
バイクに乗るということは、それだけで危険と隣り合わせです。
乗らない人から、「バイクだなんて。危ないね」と言われた経験、一度くらいはありませんか?
危ないから乗らない、という選択も選択肢の一つですが、 それを飛び越えるような楽しみがあるからこそ、安全にも気を使っているからこそ、長く乗っていられる のですよね。
長く乗り続ける為には、危険予測を含めたライディングスキルだけでなく、過信せず、自身を守る装備をしっかりと身に着けておくことで家族、仲間も安心できる状況は、大切な心掛けではないでしょうか。
大切なものを守る為に、バイク用の装備があるのです。
自分は大丈夫だからと装備を疎かにせず、安全に長く楽しむ為にも
”All The Gear, All The Time”「いつでもどこでもフル装備!」
を心掛け、気持ちの良いライダーになりましょう!
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
「ATGATT」とは”All The Gear,All The Time.”の略で、日本語では「いつでもどこでもフル装備!」と訳される ライダーの常識について解説いたしました!
海外ライダーの中では浸透しつつある「ATGATT」の心は、日本のライダーにも共通しています。
本当にかっこいいバイク乗りになるために、「イカ」にならず、「ATGATT」の心で、安心安全な服装を心がけて、気持ちの良いライダーになり、二輪業界をますます盛り上げましょう!!
また「ATGATT」が提唱する、ライダーの正装についてもご紹介しました。 【ヘルメット】 【ジャケット】 【グローブ】 【パンツ】 【ブーツ】 【胸部プロテクター】 これらのアイテムを選ぶときは、サイズ選びのポイントも重点に置くことで、よりスタイリッシュでかっこいいライダーになること間違いなしです!
この記事を参考にしていただき、「ATGATT」をぜひ布教していただけますと幸いです。