と、ある日………残業中。

カワヅ　「上さ〜ん、上さ〜ん！」←元気いっぱいに呼びかけてくる
上垣　　「………。」←暑苦しいので無視。
ガワヅ　「上さん！今年の夏は北海道に行こうって言ってるんですよ！」←構わず話し始める。
上垣　　「え？……仕事？」
カワヅ　「いえ、ツーリングですよ。」←なぜか上から目線で
上垣　　「ほな、オレも行く！」←どうやら、北海道行った事ない。
カワヅ　「え？上さんも行きます？」←どうやら、誘いではなく自慢したかっただけらしい。
上垣　　「マサヤスも行こうぜ！」
マサヤス「え？行きたいですぅ〜〜。」
上垣　　「おっしゃ！ほな、上層部に休暇の交渉じゃい！」

こうして、上垣は人生初の北海道ツーリングを、マサヤス＆カワヅと決行する事にしました。

↓北海道は、やっぱりでかいね！夢が広がるわ〜！

今回の旅のスケジュール

7/10　敦賀よりフェリーで出発　フェリー出航　深夜1時
7/11　苫小牧に20時頃フェリー到着
7/12　走る！
7/13　走りまくる！
7/14　走ってから、小樽でフェリーに乗る　23時くらい
7/15　舞鶴到着　20時くらい　走って帰宅

旅の目的　最北端に行く　富良野へ行く　ライダーハウスへ泊まる　美味い物を食う

7/10　出発日　仕事中にて

プルルルルル、プルルルルル。←TELが鳴る。
上垣　　「はい、上垣です。」
マサヤス「上さ〜ん、すみません。荷物が乗りません……。」←なんでやねん！
上垣　　「え？もう18時40分やで、19時に会社出ようって言うたやん！」
マサヤス「前のバイクと勘違いしてて、フックが？荷物が……。」
上垣　　「荷物減らしたら？」
マサヤス「とりあえず、タイチさん行ってフック買ってきまスゥ〜。」
上垣　　「今からかよっ！　事前に準備しとけやオッサン！」

19時30分　マサヤスがデグナーへ到着↓荷造り中。

どうやら、ドンピシャな荷掛けフックが手に入れられなかった模様。
そして、何故か嬉しそうに上から目線で見てる、スタッフ北村。

※北村後日談「いやぁ〜、あれは見苦しかったですわ〜。」←マサヤスの事

OK出発〜！って事で、敦賀へ向かいましたー！

↓フェリー待ち。待機中でやる事なくて、他の人のバイク眺めてました。皆さん、上手に荷物積んでますね！

↓敦賀港にて今回乗ったフェリー！「すずらん」

フェリーの船旅は、とーっても優雅で、BIGな男になった気がしました。
皆さん、新日本海フェリーの旅は最高ですよ。

映画、カラオケ、ビデオ鑑賞、ゲーセン、大浴場、サウナ、カフェ、何でもそろってます。
飛行機みたいに自分の席で固定よりも、船内をウロウロできるので体は楽です。

フェリーの旅を楽しんでいると、あっという間に苫小牧到着。
ここで、先に現地入りしてるカワヅと合流予定。

で、事件発生。
TELにてマサヤスがやりとりするが、どうも話が噛み合ってない。
「ターミナル」「駐輪場」「道沿い」何処に行ってもカワヅがいない。

マサヤス「じゃあ、ラインで現住所送ってよ！」←カワヅとTELにてやりとり。
マサヤス「上さん、カワヅのいる現住所きましたー。！」←全然ちゃうやん！
上垣　　「これ、別のフェリー乗り場やで！」
マサヤス「………あっ！」
上垣　　「えっ？どないしたん？」
マサヤス「携帯の電池切れましたぁ……。」←なんでこのタイミングやねん！

どうやら、上垣＆マサヤスは「苫小牧東」にいて、カワヅは「苫小牧西」にいる模様。
「なんでやねーん！」って叫びながら、いざカワヅと合流するため、
土地勘もない北海道を、カンで走りきりカワズと合流！

千歳市まで移動して、晩飯にマクドを食って、ライダーハウスへ。
いやいや、宿泊費￥1.000は安い！
漫画を読んで就寝。　読んだ漫画はもちろん「ゴルゴ13」です。

ちとせライダーハウス様、お世話になりました。アザーッス！　面倒見の良いお母さんには感謝。

７月12日スタート！
北海道ツーリング本番初日となる今日は、北上しますよー。
8時出発！　まずは、夕張市に立ち寄って、朝飯。

夕張と言ったら、メロンずくしでしょ〜！

朝食を終えたら、マサヤス希望の第一目的地「富良野のラベンダー畑」へ向かいます！
道沿いにもラベンダーが咲いてて、気持ち良い道でした〜。

ラベンダー畑って、興味もなかったけど、現地に着くと紫一色で「オオォ〜っ！」って言うてました。
天気も良かったので、気分爽快！

紫を見ると、「ま◯っぺ」しか思い出せない。
マサヤスは、花に詳しくて、ラベンダーはハーブだとか、7月が絶好の季節だとか教えてくれた。
でも、頭の中は、ま◯っぺの事しか無くて……適当に「ヘェ〜、ふ〜ん」と返事するだけ。

で、ラベンダーはいかなるものか？って事で、ラベンダーソフトクリームをいただきました。
ふぁ〜っと、ラベンダーの香りがして、美味しいソフトクリームでしたよ！

富良野を後にしたら、山の中を走って、咲来（←サックルと読むらしい）まで、ひとっ走り。
北海道の道は、本当にストレスなく気持ち良く走れます。
こういう時に、自分は心からバイクで走るのが好きなんだな〜。って実感できる。

温泉に入ってから、ライダーハウスへチェックイン！

この日の宿は、「ライダーハウス咲来」さんです。
他のライダーさんとも、楽しくお酒をいただく事が出来ました。
ここで、北海道のいろんな情報を教えて頂いたり、とても良い夜になりました。

自分は、北海道が初めてで、行った事がない場所ばかりなので、情報を得ると行ってみたくなりますね〜。
また、ライダーハウスを一人切り盛りしているお話などは、とっても興味深かったです。

↓ライダーハウスから徒歩1分で行ける咲来駅。

こちらのライダーハウスのオーナー様は、と〜っても気さくな方で、大変お世話になりました。
また、帰ってきたい場所が１つ増えました。
宿泊代　￥1.000　食事代　￥1.000　ライダーハウス咲来様、お世話になりましたー！　アザーッス！

7月13日　スタート！　北海道ツーリング二日目。
この日は、自分がどうしても行きたかった最北端を目指します。

↓牛がいたので、思わず休憩。　今日も天気がいい〜ね！

↓大自然の中にホルスタイン。な〜んか、美味い牛乳とかチーズが育ちそうな気がする。

北緯45度あたりから、牧草地が広がる景色。←畑とか無くなります。

↓あまりに美しい景色に、3人とも遠くを見つめる。　いやぁ〜、ここは素晴らしい場所だった！

で、ちょっとダートも走りたいねって事で、海岸沿いのフラットダートに来ました。
カワヅのファットボーイは、なんかあったら非常に面倒くさいので、ダートが終わる地点に先回りさせる。

マサヤスと二人で、ダートに侵入し楽しみましたー！　オフ車の特権ですよ。

オホーツク海が、と〜っても綺麗だったので、海まで出て叫びました。
「バカヤローっ！」「いくぞぉーっ！」←アントニオ猪木風に！

こんな場所、なかなか無いっしょ〜。　いやぁ〜、気持ちよかった！

サンドコンディションを初めて走ったんですが、かな〜りヤバかった！
まっすぐ前に進むのが難しかった〜。
ハンドルに力入るし、飛ばすと何回か逝ったって思う瞬間ありました。

ダートを抜けてカワヅと合流し、いざ最北端へ！

↓本日の目的地「日本最北端の地」へ立ちました。

最！北！ターーーーン！って事で、お決まりのジャンプ！

最北端の地にある、てっぺん市場で昼食をとる事に。

お目当は、「いくら」ですよっ！

美味かったな〜。バイクで走った後の海鮮系は、シビレますよ〜。

本日の目的地を達成したら、徐々に南下を始めます。
牧草地と、牛を見ながら南を目指す事に。　「牛横断注意」の看板が沢山あった。

この日の終点は、「増毛」←ましけって読むらしい。自分には「ぞうもう」としか読めない。

晩飯は、↓ザンギ定食。　ザンギって唐揚げなんだけど、唐揚げとの違いは味が濃いって事らしい。

↓カンパチのカマを、日本酒と頂きました。　かな〜り美味かった〜。

温泉行ってスッキリした後は、宿に入り、カワヅとお決まりの漫画タイム。

この日にお世話になった宿は、「ぼちぼちいこか増毛館」です。
古い建物が並ぶ街並みにある宿で、北海道遺産なんだとか。　お世話になりましたー！

マサヤスは、朝の増毛を散歩してた模様。　気持ち良さそう！　どこ見てんだよっ！

7/14　北海道最終日
この日は、北海道を走れる最終日、9時半頃出発。
カワヅが行きたがってた、日本最北限の造り酒屋「国稀」に直行。宿からすぐの場所にありました。

酒瓶が並んでるのを見て、ご満悦なカワヅ。昨日の夜も飲んだから興味津々！

ぜ〜んぶ、試飲できるんですが、この日はバイクなので出来ず。ざんねーん！
お酒の事を教えて頂けるので、お酒好きにはオススメの場所です！

３人で休憩しながら、次の行き先を考え中！

上垣　　「オレ、ウニ食いてぇ〜！」←北海道行く前から言うてる。
カワヅ　「上さん、ウニ行きますか〜。積丹半島行きますか〜！」←やっぱりそう来たかって感じ。
マサヤス「え、何処で食べれるんですか？」←え？今更？旅の途中、ず〜っと言うてたヤン！
カワズ　「山本さん、人の話聞いてます？」←まさかの説教開始
上垣　　「よっしゃ、行き先決定！プリッと走って行こうぜ！」←もう口の中はウニ模様

で、ずどーんと南下して積丹（しゃこたんと読む）に到着。
この辺は、ウニ丼のお店が立ち並んでいて、ウニバブル状態でした。

↓早速お店に入り、速攻のウニ丼注文。　うまそーっ！

うまいんだね？　だろうね！　最高だったよ！　二人とも最高の笑顔。

積丹の幸「みさき」さんにて、ご馳走になりました。　美味しかったです。　アザーッス！

カワヅ　「上さん、飯食ったら運動しましょう！」←とりあえす、なんか知ってる風に
上垣　　「なんか、ええとこあんの？」←とりあえず乗ってみる
カワヅ　「この先に岬があるんっすよ〜っ、海が綺麗なんすよ〜！」←なんや知ってて誘ってるんやん！
上垣　　「ウワサの積丹ブルーってやつやな？」←是非、見ときたい！
マサヤス「僕、もう歩きたくない。」←うるさいねん！黙ってついてこんかい！

カワヅに誘われて来た積丹岬の島武意海岸は、とっても美しい景色でした。晴れててサイコーだった。
かなり高い位置から、見渡せるようになってるんですね〜。

歩きたくないマサヤスを連れて、海岸まで降りてきました。気持ちよかったったですよ〜。
この景色は、写真の数倍綺麗でしたよ。
下まで降りたから、上がってくるのしんどかったけど。

積丹ブルーを堪能した後は、小樽に移動。
今日は、フェリーに乗る日なので、小樽の街をブラブラする事にしました。

小樽運河を眺めたり……。←あのテレビで見た場所か〜。って感じながら。

とりあえず、街中をブラブラ歩き出したり……。←食べ物にしか興味なかったり。

モダンな街並みに、カワヅを照らし合わしてみたりして、ロマンチックになってみたり……。

時間が来たので、小樽観光は終えて、フェリー乗り場に移動。
60台以上のバイクが、フェリー待ち。
みんな、どこを走ってきたのか気になって仕方なかったです。←ここでも情報収集。

ここで、カワズと別れて（カワヅは仕事のため北海道に残った）マサヤスと、北海道の思い出話し。
よく走ってくれたバイクのタイヤを見て、センター部分が減ったな〜。なんて話しながらフェリーに乗る時間を待つ。

帰りのフェリーは、小樽〜舞鶴の便に乗りました。　舞鶴に着いたのは、翌日の21時くらいだったかな？
↓まもなく、フェリーを降りて舞鶴市に入る所。旅の終わり。

舞鶴市に降りたら、二人でラーメンを食いに。
あまりに腹が減ってたので、がっついた模様。もちろん替え玉注文。
やっぱり、何事もシメはラーメンで決まりっしょ〜！

ラーメン屋にて、こってりしたラーメンを食べながら……。
上垣　　「人生の喜びって何やと思う？」←今回の旅も含め、いろんな意味でマサヤスに聞いてみる。
マサヤス「死ぬ前に後悔しないよう、することですよ！」←真面目に一生懸命生きる事だと伝えたい模様。
上垣　　「おおっぉ〜。そうなんや。」←ちょっと自分の考えに無かったので感心模様。
マサヤス「絶対にそう。」←ちょっとドヤ顔で自信ありげ。
上垣　　「でも、俺、絶対にしょ〜もない事で後悔すんで。」←後悔しそう。
マサヤス「そうならないように、やりたい事を全部するんです。」←今のマサヤス男前やん！
上垣　　「例えば？」
マサヤス「……例えば、◯ックスした事なかったら……しとけば良かったとか。」←真顔で
上垣　　「……えっ？…◯ックス？」←今、その話？
マサヤス「…あっ………。」←自分でも何言ってんのってニヤける。
上垣　　「ハイ、シューリョーーー！」←良い話しが聞けると期待した自分がバカだった。

今回の旅でマサヤスは、性欲が溜まってしまったらしい。
非常に気持ちのやり場が無くなってしまったシメとなりました。ざんねーんっ！

↓北海道は、本当に素敵な場所でした。バイク乗りはバイクで行くべき！北海道ありがとぉー！

自分で行き先を決めて、自分で進む道を選び、一生懸命走る。
たまには、寄り道したり、休憩したり、道を間違えた事に気がつき引き返したり。
これって、自分の生き方そのものなんかいな〜？
そんな事を考えて走っていると、まだ知らないその場所に、自分の足で立っていない自分がいて、
そんな場所は、山盛り沢山あるんだと実感。
その場所に立った時、自分は一生懸命やれるんだろうか？
自分の立っているフィールドで、頑張るしかないっしょ〜〜〜！

今回の旅を行うにあたり、沢山の方に支えて頂いてホンマにありがとうございました。
次は、北海道の東側を走る！　　何が見えるかな〜？

デグナーツーリング部隊隊長　　上垣　貴裕